はじめまして、kurocoです

黒子 密(くろこ みつ)といいます。
活動するなら姓名っぽいちゃんとした名前がいいなと思って、こうなりました。
ただ「くろこみつ」だと覚えにくいので、ふだんは「くろみつ」と呼んでもらえたら。

匿名で活動しているので、名前以外のことはこれからお見せしていくしかないんですが、ひとつだけ先に言っておくと、Web制作が本業です。
かれこれ10年以上、企業のサイトを作ったり、クライアントのコンテンツを代わりに書いたりしてきました。

だから「Webメディアなんて余裕でしょ」と思われるかもしれない。
でも、人のメディアに関わることと、自分のメディアをゼロから育てることはまったく別の話です。しかも匿名で。

サイトは作れます。デザインもできます。クライアントのために記事構成を考えたり、コンテンツを設計したりもやってきました。
でも、自分のメディアでPVを集めたことはない。アフィリエイトで1円も稼いだことがない。
SEOの知識はあるけど、自分の名前…いや、匿名のペンネームで検証したことはない。
つまり僕は「他人のメディアなら経験があるけど、自分のは初めて」という、ちょっと変な立ち位置にいます。

だからこそ、このブログはただの検証ログでは終わらせたくないと思っています。
せっかく読んでくださる方がいるなら、僕がつまずいたことや考えたことの中から何かひとつでも持ち帰れるものがある場所にしたい。
Web制作者じゃなくても「自分だったらどうするか」を考えるきっかけになるような、そういう書き方を意識していきます。

そしてもうひとつ。このメディア運営、全部匿名でやります。
実名を出せば信頼性は上がる。でも、あえて匿名のまま「信頼される」状態を作れるのか。
それ自体が、僕にとって一番面白い実験なんです。

これから検証する5つの仮説

ただ漫然とメディアを運営しても、あとから振り返れない。だから先に「仮説」を立てておくことにしました。

どれも僕が本当に知りたいことで、しかもWebの専門知識がなくても「自分だったらどうだろう」と考えられるものを選んでいます。技術の話ではなく、考え方の話です。

仮説1:匿名でもE-E-A-Tは構築できるか

E-E-A-Tというのは、Googleが「この情報は信頼できるか」を判断するときの基準です。
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字。

普通は実名・実績・肩書きで証明するものです。でも僕は匿名。名前も経歴も出さない。

その代わりに、構造化データという仕組みを使って「kurocoという人物が存在して、こういう活動をしている」とGoogleに伝えることはできる。アルゴリズムは名前ではなくエンティティ(存在の一貫性)を見ているはずだから、匿名でもE-E-A-Tは成立するんじゃないか。これを自分のサイトで試します。

仮説2:一次情報ベースの記事はAI生成記事に勝てるか

SEOツールのSE Rankingが面白い実験をしていました。純粋にAIだけで生成した記事を大量に公開して、16ヶ月後にどうなったかを追跡した。結果、3ヶ月目の時点でTop100に残った記事はわずか3%。その後も回復することなく、ほとんどの記事が検索結果から消えました。

僕がこれから書く記事は、全部自分の体験がベースです。自分で判断して、自分で手を動かして、自分でスクリーンショットを撮った記録。AIが書けない「この場面で僕はこう考えた」が入っている。

それが長期的にAI記事に勝てるのか。負けるとしたらどこで負けるのか。それを見ていきます。

仮説3:noteは今「プラットフォーム優遇期」にあるか

最近、何かを検索するとnoteの記事がやたら上位に出てきませんか?

この現象、昔どこかで見た気がするんです。かつてはてなブログ(はてなブックマークも)の記事が検索上位を占めていた時代がありました。
あれと似た構造が、今noteに起きているんじゃないか。

実際、AI検索(ChatGPTやPerplexity)が情報を引用するソースとしても、noteはWikipediaに次いで2位だという調査データがあります(COOD社の2025年通年調査で引用率19.2%)。noteのCXOである深津貴之さん自身も、AI時代を見据えたサービス設計について語っています

もしこれが「プラットフォーム優遇期」なら、今のうちにnoteでコンテンツを蓄積しておけば、その波に乗れる。この仮説は技術力がなくても「観察→過去との比較→データ確認→仮説」という思考の流れで誰でも立てられるものです。考え方自体に価値がある。

仮説4:サブドメイン戦略は本当にSEO的に不利か

SEOの世界では「サブドメインよりサブディレクトリのほうがSEOに有利」というのが定説です。ドメインパワーが分散しないから、と。

僕はあえてサブドメインを選びました。理由は「トピカルオーソリティ」。ひとつのサブドメインがひとつのテーマに特化していれば、Googleは「このサイトはこのテーマの専門家だ」と認識してくれるはず。

ドメインパワーやトピカルオーソリティが何なのか、なぜ定説に逆らう判断をしたのか、撤退ラインをどこに置いたのか——この話は次の記事で詳しく書きます。

ちなみに、このkuroco.co/blog/はサブディレクトリです。矛盾しているように見えるかもしれないけど、ここは「kurocoという人物のホーム」であって、テーマ特化メディアではない。サブドメイン戦略を採用しているのは、テーマごとに専門性を分けているイマココログのほうです。場所の性格が違うから、構成も違う。

定説に逆らった判断が正しかったのか間違っていたのか。PVとSearch Consoleのデータで、ちゃんと答え合わせをします。

仮説5:SNS参入前の市場調査は無料AIツールだけで十分か

SNSアカウントを作る前に、僕はGrokの無料枠を使ってXの市場調査をしました。

「この分野で誰が発信しているか」「フォロワーが求めているのに供給されていないものは何か」「今どんなトレンドが来ているか」。プロンプトを数本投げて、数時間で3つのアカウント分の参入環境が見えました。

高額なマーケティングツールなしで、ここまでの解像度が出せるのか。実際のSNS運用結果と照合して、この方法がどこまで通用するかを検証します。


5つの仮説に共通しているのは、どれも「技術力」ではなく「考え方・判断力」の話だということです。Web制作の経験がなくても、自分に当てはめて考えられるテーマだけを選びました。

ひとつお願いがあります。もしこれからブログを始めようとしていたり、メディア発信を考えている最中の方がこの記事を読んでくれているなら、知らない言葉が出てきたときにそのまま流さないでほしい。ChatGPTでもGeminiでもClaudeでも、今はAIに聞けばだいたいのことは教えてくれます。「E-E-A-Tって何?」「トピカルオーソリティってどういう意味?」——そのまま投げるだけで大丈夫です。

それともうひとつ。余裕があれば、AIに聞くだけでなく自分でも検索してみてください。特にSEOを意識しているなら、「検索する側の体験」を積み重ねることが、そのまま「検索される側の感覚」につながります。

僕自身も、用語解説的な記事は書けるタイミングで書いていくつもりです。でも全部を僕の記事で待つ必要はない。気になったら今すぐAIに聞く。そのフットワークの軽さが、たぶん一番大事です。

仮説は立てた。あとはやるだけです。


今日やったこと

ここからは、今日この記事を書くまでにやったことの記録です。kuroco.co/blog/はこのパートがメインになっていきます。完成形ではなく、進行中を見せる場所なので。

ドメインとサイト構成を決めた

kuroco.coをハブにして、ブログはkuroco.co/blog/に置くことにしました。最初はblog.kuroco.coというサブドメインにしようと思っていたけど、将来AdSense審査を受けるときにルートドメインで申請できるほうが都合がいいので、サブディレクトリに変更。

技術スタックはAstro + Cloudflare Pages + Cloudflare R2。WordPressは使いません。Markdownで書いて、git pushするだけで本番にデプロイされる構成です。運用コストは実質ゼロ。

構造化データの設計に着手した

匿名E-E-A-T実験の要になるPerson構造化データの設計を始めました。@id: https://kuroco.co/#personを正規URLにして、kurocoが書いた記事すべてにこのエンティティを紐づけていく予定です。

実装はこれから。でも設計は固まった。詳細はZennに技術記事として書くつもりです。

この記事を書いた

宣言記事を書くのに、想像以上に時間がかかりました。「何を言うか」より「何を言わないか」を決めるほうが難しい。事業の構造そのものに関わる判断は、結果だけが記事に現れるようにしてあります。

次回からは、仮説の検証経過と「今日やったこと」を記録していきます。 全部公開するので、よかったら一緒に答え合わせしてください。